浄水器とは、水の中の溶解物をろ過する機能を有した機器の事を指します。
主に飲料水中の溶解物の中には、体内に吸収された場合、有害なものと無害なものがありますが、この場合有害な溶解物をろ過する事が大きな目的になっています。
ろ過する方法の大半は、溶解物をろ材(セディメント、活性炭、セラミック等)に吸着させる方法で1ミクロン以上の溶解物をろ過する方式が従来からの標準的手法です。更に吸着方式より除去能力を向上させた方式が‘膜方式‘と呼ばれ中空糸等のウルトラ膜という0.01ミクロン以上の溶解物をろ過する方式が最近主流になりつつあります。
又、同じ膜方式で‘逆浸透膜‘方式と呼ばれ海水の淡水化装置用に開発された、0.0001ミクロン以上の溶解物を除去する方式が浄水装置の現状では最高のシステムとされています。これは水の分子とほぼ同じ大きさの薄膜の細孔を持ち溶解物のほぼ大半を除去します。
そして有害な化学物質を除去可能な唯一のろ過方式です。

但し同程度の大きさの無害な栄養素のような溶解物をも除去してしまいます。これはデメリットでは在りますが、栄養素は基本的に食べ物から摂取し、水から摂取するミネラル等の栄養素は全体の約5%程度のものであり水の味を良くする程度のものでしかありません。
仮に全部除去したとしても栄養学的には何らの問題もありません。寧ろ有害な化学物質を除去するメリットの方がはるかに大きいと考えます。
浄水器とは、体内に吸収されると蓄積され有害なものとなり更に親から子へと負の遺産が継承される事を阻止できる機能を有するものが本来の浄水器ではないでしょうか。
このように消去法で考えると‘逆浸透膜方式‘こそが本来の浄水器、装置と言えると確信します。
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